モーニングコートは、結婚式や公式なイベントにおいて最も格式高い服装の一つです。正しい着用方法を理解することで、見た目がより洗練され、完璧な装いで特別な一日を迎えることができます。ここでは、モーニングコートの着用方法について、各段階を詳しくご説明いたします。
※試着時はネクタイ・手袋・ポケットチーフは含まれておりませんので、あらかじめご了承ください。

【シャツ・ネクタイの着用】
- シャツの前ボタンを全て留める
シャツの第一ボタンも必ず留めてください。 - アームバンドを使ってシャツの袖の長さ調整
シャツをご注文のお客様にはアームバンドが同梱されています。肘の上辺りにアームバンドを通し、シャツの長さを調整します。ジャケットを着た際、腕を下げて「気を付け」の状態で手首の骨が丁度隠れる長さが理想的です。上着の袖からシャツが1cm前後見えるように調整します。見えなくても問題ありません。 - ネクタイの結び方
ネクタイの結び方に特に決まりはありません。ビジネススーツと同様に、ノーマルな結び方が好ましいです。弊社のウイングカラーシャツには、首の後ろにリボンループがございます。これを通すことで、ネクタイの収まりが良くなります。 - ウイングカラーシャツをレンタルされているお客様へ
ウイングカラーシャツのサイズは首周りで決まっており、裄丈(袖の長さ)は88cmと長めに作られていますので、アームバンドを使って調整してください。胸周りは大きめに作られており、さまざまな体型に対応できる設計です。

【ズボンの着用】
- サスペンダーのクリップを取り付ける
ズボンを履く前に、サスペンダーの後ろ(交差している側)2箇所のクリップをズボンに取り付けます。 - ウエストアジャスターの調整
ズボンを履いたら、ウエスト左右にある黒いアジャスター金具を調整します。 - サスペンダーの長さ調節
残りの2箇所のサスペンダーを肩越しに前に持ってきて、長さを調節しながらウエスト左右にクリップを留めます。ウエスト位置が高めになるようにサスペンダーの長さを調節します。 - 前ホックやファスナーの確認
ズボンを履いた後、前ホックやファスナーをしっかり確認してください。
【ベスト(チョッキ、ジレ)の着用】
- ベストのボタンを留める
ベストは一番下まで全てボタンを留めます。もしベストに余裕がある場合は、背中のアジャスターで細く調整できます。

【上着の着用】
- ジャケットの着用
上着を羽織り、前ボタンを留めます。モーニングコートのボタンは拝みボタンで、左右対称になるように内側の垂れ下がっているボタンを通して留めてください。(注意:品番G-507ブレスモーニングのみ一つボタン仕様)

【ポケットチーフと手袋の着用】
- ポケットチーフの差し込み
三つ折りポケットチーフを上着の左胸の外側ポケットに差し込みます。三つ山部分が見えるように調整します。 - 手袋の持ち方
手袋は手にはめず、両手分を束ねて持ちます。ズボンのポケットなどに入れておき、写真撮影やご挨拶など必要な時だけ手に持ちます。
【まとめ】
モーニングコートの着用にはいくつかの重要なポイントがあります。シャツのフィット感、ズボンやベスト、ジャケットの調整が必要です。正しい着こなしをすることで、フォーマルな場でも自信を持って過ごすことができます。お客様にぴったり合ったモーニングコートを着こなし、最高の一日を迎えましょう。
注意:
試着時はネクタイ・手袋・ポケットチーフは含まれておりませんので、あらかじめご確認ください。
記事監修
イデアス株式会社
大阪市淀川区にて40年以上にわたり礼服の製造・開発に取り組んできた実績を受け継ぐ企業。すべての縫製工程は日本国内で行われており、車椅子用のユニバーサルデザインモーニングコートや脚長効果のあるヒールアップシューズのレンタルサービスも展開。結婚式や各種式典で使用されるフォーマルな衣装を、品質に強いこだわりを持ち提供。
執筆者
大谷真司 イデアス株式会社代表取締役
「タキシードレンタルドットコム」の最高責任者。
1990年 大阪の総合結婚式場において洋装部の責任者としてキャリアを開始。
1995年 全日本冠婚葬祭互助協会の2級冠婚士資格を取得。
1996年 法人向け貸衣装部の責任者に就任。
2006年 独立。宅配レンタル専門の「タキシードレンタルドットコム」を創業。
2016年 日本フォーマル協会のフォーマルスペシャリストゴールドライセンスを取得。