子どもや甥・姪、孫の結婚式に親族として出席することになったとき、多くの方が悩むのが「この年齢で、何を着ればいいのか」ということです。若いころに着ていたワンピースはもう似合わない気がするし、かといって地味すぎるのも寂しいものです。
50代の結婚式の服装は、立場としては母親やおばとして出席することが多く、ゲストより一段きちんとした装いが求められます。さらに60代、70代、そして祖母として出席する80代と年齢を重ねるにつれて、似合う色や素材、そして体への負担の考え方も変わってきます。
この記事では、親族女性・母親の結婚式の服装を、50代・60代・70代・祖母(80代以降)の年代別に解説します。年代ごとの選び方のポイントと、着物とドレスのどちらがよいか、レンタルで用意するときの注意点までまとめました。
1.年代で変わるのは「格」ではなく「選び方」
まず押さえておきたいのは、結婚式の服装の格は年齢ではなく立場で決まるということです。新郎新婦の母親なら、50代でも70代でも、黒留袖やフォーマルドレスといった格の高い装いが基本になります。立場ごとの基本は、結婚式の親族の服装の記事で詳しく解説しています。
そのうえで、年代によって変わるのが、色や素材、丈、デザインといった選び方です。年代ごとのポイントを、早見表にまとめました。
| 年代 | 選び方のポイント | おすすめの装い |
|---|---|---|
| 40代 | 華やかさと落ち着きのバランス | 黒留袖・色留袖、フォーマルドレス |
| 50代 | 上品な光沢と、肌を見せすぎない袖・丈 | 黒留袖、ジャケット付きのフォーマルドレス |
| 60代 | 顔まわりを明るく、体型をきれいに見せる | 黒留袖、明るめの色のジャケットとドレス |
| 70代 | 着心地と動きやすさを重視 | 黒留袖・色留袖、軽い素材のアンサンブル |
| 祖母(80代〜) | 体への負担が少ないことを最優先 | 色留袖、ゆとりのあるフォーマルな洋装 |
2.50代の結婚式の服装|母親・親族女性の選び方
50代の結婚式の服装は、新郎新婦の母親として出席するケースが最も多い年代です。母親なら、黒留袖か、ジャケットとワンピースを組み合わせたフォーマルドレスが基本になります。
洋装を選ぶ場合は、肌の露出を控えた袖のあるデザインで、膝下丈を選ぶのが基本です。ノースリーブのワンピースでも、ジャケットを羽織れば肌の見え方が抑えられ、体型も自然にカバーできます。色は黒や紺、グレーなど落ち着いたものを選び、コサージュやパールのネックレスで華やかさを添えるとよいでしょう。
おばとして出席する50代の方は、母親より格を上げないことを意識しつつ、色留袖や訪問着、ドレスから選びます。新郎新婦の母親がどちらを着るかを、事前に確認しておくと安心です。
親族の場合、パンツスタイルは会場や両家の考え方によって受け止め方が分かれます。また、白や白に近い色のドレスは花嫁の色なので避けましょう。全身黒の装いも、喪服に見えないよう小物で華やかさを足すのがポイントです。
3.60代の結婚式の服装|顔まわりを明るく
60代になると、50代のときと同じ黒一色の装いが、少し重たく見えることがあります。そこで意識したいのが、顔まわりを明るく見せることです。
たとえば、ワンピースは黒でも、ジャケットをグレーやベージュなどの明るい色にするだけで、ぐっと華やかな印象になります。パールのネックレスやコサージュを胸元に添えるのも、顔まわりを明るく見せる効果があります。素材は、ほどよい光沢のあるものを選ぶと、照明の下でも上品に映えるでしょう。
もちろん、母親として出席する60代の方にとって、黒留袖は変わらず格の高い定番です。着物なら、年代を問わず品よくまとまるのも魅力です。
60代の洋装は、「ワンピースは濃い色、ジャケットは明るい色」の組み合わせが失敗しにくいです。写真に写ったときも、顔色が明るく見えます。
4.70代の結婚式の服装|着心地と動きやすさを重視
70代の結婚式の服装では、見た目と同じくらい着心地と動きやすさが大切になります。結婚式は、挙式から披露宴まで長時間にわたることが多く、移動や立ち座りの回数も少なくありません。
着物を選ぶ場合は、帯の締め付けや着物の重さが負担にならないかを考えておきましょう。着付けのときに「苦しくないように」と伝えておくだけでも、当日の過ごしやすさが変わります。洋装なら、軽い素材でしわになりにくいものや、ウエストを締め付けないデザインを選ぶと楽に過ごせます。
靴は、ヒールが低めで足に合うものを選びましょう。会場内は段差や階段も多いので、履き慣れない高いヒールは避けた方が安心です。
5.祖母(80代以降)の結婚式の服装
孫の結婚式に祖母として出席する場合は、何よりも体への負担が少ないことを優先しましょう。祖母の装いは、黒留袖や色留袖、フォーマルな洋装などが一般的ですが、体調や当日の移動に合わせて選んでかまいません。
着物に慣れている方なら、着物姿で出席されるのは素敵なことです。ただし、着付けには時間がかかり、着ている間は帯で体が締め付けられます。長時間の着用が心配なら、ゆとりのあるフォーマルな洋装に、パールのネックレスなどを合わせるだけでも、十分にきちんとした装いになります。
車いすを使う方や、足元が不安な方は、裾が長すぎない服装と、滑りにくい靴を選びましょう。会場に控室や休憩できる場所があるかを、新郎新婦を通じて確認しておくと安心です。
6.着物とドレス、どちらを選ぶ?

どの年代でも迷うのが、着物とドレスのどちらにするかです。それぞれの特徴を比べてみましょう。
| 項目 | 着物(黒留袖・色留袖) | フォーマルドレス |
|---|---|---|
| 格 | 黒留袖は既婚女性の第一礼装 | ジャケット付きなら親族として十分 |
| 準備 | 着付けの予約が必要 | 自分で着られる |
| 体への負担 | 帯の締め付けがある | 比較的軽い |
| 向いている人 | 格式を重んじる結婚式、両家とも和装の場合 | 動きやすさを重視したい方 |
大切なのは、両家の母親で和装か洋装かをそろえることです。着物を選ぶ場合の髪飾りやバッグのマナーは、結婚式の着物のマナーの記事も参考にしてください。
7.年代に合った結婚式の服装をレンタルで選ぶ

年代とともに体型や似合う色が変わる以上、何年も前に用意した礼装が、今の自分に合うとは限りません。だからこそ、結婚式の服装は、そのときの体型に合わせて選べるレンタルが便利です。
タキシードレンタルドットコムでは、お母様向けの留袖とフォーマルドレスを宅配でレンタルしています。フォーマルドレスは、ジャケットとワンピースに、コサージュと2連のパールネックレスが付いたセットで、対象年齢を40代後半〜70代とした商品もあります。留袖は、袋帯や長襦袢、草履、バッグ、着付け小物までそろったセットです。着付けはレンタルに含まれないので、式場の美容室などに予約しておきましょう。
どちらも事前の試着(1泊2日)ができ、本番のレンタル期間は商品ページの記載で4泊5日(お手元で3泊4日)、返却時のクリーニングは不要です。なお、和装の試着には別途試着料がかかります。(2026年10月時点。最新の条件は各商品ページでご確認ください)
お母様のフォーマルドレスのレンタルはこちら
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8.よくある質問

Q. 50代の母親ですが、ドレスでも失礼になりませんか?
A. ジャケット付きのフォーマルドレスなど、肌の露出を控えた格の高い装いであれば、母親の服装として選ばれています。ただし、相手の母親が黒留袖の場合は差が目立つので、両家で事前に相談しておきましょう。
Q. 祖母が着物を着るのは大変でしょうか?
A. 着付けの時間と帯の締め付けがあるため、体調によっては負担になることがあります。長時間が心配なら、洋装を選ぶのもひとつの方法です。
9.まとめ

結婚式の服装の格は、年齢ではなく立場で決まります。そのうえで、50代は上品な光沢と袖・丈、60代は顔まわりの明るさ、70代は着心地、祖母は体への負担の少なさと、年代ごとに選び方のポイントが変わります。
どの年代でも、両家で格と和装・洋装をそろえることが大切です。今の体型に合うサイズを選べて、クリーニングもいらないレンタルなら、年代に合った装いを気軽に用意できます。
タキシードレンタルドットコムでは、お母様の留袖とフォーマルドレスを宅配でレンタルしています。50代・60代の結婚式の服装に迷ったら、ぜひ一度チェックしてみてください。
執筆者
大谷真司 イデアス株式会社代表取締役。
タキシードレンタルドットコムの最高責任者。
大阪市淀川区にて40年以上にわたり礼服の製造・開発に取り組んできた実績を受け継ぐ企業。
すべての縫製工程は日本国内で行われており、車椅子用のユニバーサルデザインモーニングコートや脚長効果のあるヒールアップシューズのレンタルサービスも展開。
結婚式や各種式典で使用されるフォーマルな衣装を、品質に強いこだわりを持ち提供。
1990年 大阪の総合結婚式場において洋装部の責任者としてキャリアを開始。
1995年 全日本冠婚葬祭互助協会の2級冠婚士資格を取得。
1996年 法人向け貸衣装部の責任者に就任。
2006年 独立。宅配レンタル専門の「タキシードレンタルドットコム」を創業。
2016年 日本フォーマル協会のフォーマルスペシャリストゴールドライセンスを取得。

















