モーニングコートと燕尾服の違い

モーニングとドレス

今回はモーニングコートと燕尾服の違いをご紹介します。
一目だとわかりにくいですが、実はさまざまな違いがあります。
豆知識としてぜひ参照してみてください。

着用時間での違い

モーニングコートと燕尾服は、着用する時間帯に違いがあります。
モーニングはその名の通り、朝~日中に着用します。
一方で、燕尾服は夜間(18時以降)の正礼装です。
そのため「イブニングコート」と呼ばれることもあります。

モーニングコートの始まりは、イギリス貴族が朝の日課である乗馬で動きやすいよう
既存服を改良したことにあります。
そのため、「モーニング」の名称がつき、伝統を重んじるイギリスでは着用機会も日中とされているのです。

ただし日本での結婚式は、昔ながらの風習で、時間より用途を重視する傾向にあるため、
結婚式でお父様というお立場ですとモーニングコートというイメージが強く、夜の結婚式だからと言って燕尾服を着ている方はほとんど見かけません。
逆に日中でもご新郎様はタキシードを着ている方が多いです。

また、新しい内閣が発表されると、階段に閣僚たちが並んで記念写真を撮っているところを
ニュースで見たことがある方も多いのではないでしょうか。
その際、男性閣僚が着ているのは、18時以降であってもモーニングコートです。
新内閣に関連する行事が日中から行われ、記念撮影は18時以降になることから、
モーニングコートを着用するのが慣例となっているそうです。

デザインの違い

後ろから見ると、モーニングコートと燕尾服はわかりにくいですよね。
前身ごろのボタン付近に注目すると、違いがよくわかります。
モーニングは、フロントの裾が緩やかカーブで斜めにカットされており、前ボタンは1組で留めます。
燕尾服の場合は、裾に角ができるようカットされています。
(ベストに沿って切り取られたような形)
ボタンは留めません。

また、ネクタイにも違いが表れています。
モーニングコートの場合は、シルバーや白黒などのレジメンタルタイ。
燕尾服は白い蝶ネクタイが一般的です。
この慣習から、「ホワイト・タイ着用」とドレスコードが表記されている場合は、
燕尾服で出席するのがマナーとなっています。
一方で「ブラック・タイ」と呼ばれるドレスコードも。
この場合は、タキシードを着用することになります。

主な着用シーンは?

どちらも正礼装のモーニングコートと燕尾服。
タキシードと比べると、着る機会が少ないフォーマルウェアでしょう。
着用シーンに関しては、主に
モーニングコート:結婚式(新郎新婦のお父様)、叙勲式、園遊会、入学・卒業式(校長先生)
燕尾服:宮中晩餐会、ノーベル賞等授賞式、クラシックコンサートの指揮者
などが挙げられます。
どちらかと言うと、モーニングの方が馴染みがあるかもしれませんね。

レンタルする人が多いモーニング

モーニングコートや正礼装は、あまり着る機会の装いです。
そのため、レンタルする人が多いフォーマルウェアです。
身近な着用シーンとして挙げられるのは、結婚式でしょう。
その際は、式場や新郎新婦用の衣裳店で、親族用のモーニングコートがレンタルできるか尋ねてみるのもおすすめします。
モーニングは、フォーマルウェアならではの着こなしマナーがあり、ネクタイや靴、装飾品、手袋など、揃えなければならないアイテムもたくさんあります。
そのため、一式レンタルできるサービスを利用すると、楽に手配できます。
ネットで申し込み、試着・レンタルできる宅配レンタルは、お忙しい方には特におすすめです。
着こなしが定められているからこそ、違いが出るのはサイズ感です。
よりスタイリッシュに着こなすためにも、事前試着ができるレンタルサービスを利用することをおすすめします。

まとめ

モーニングコートと燕尾服の違いは、前側の裾とネクタイに注目するとわかりやすいです。
ヨーロッパでは着る時間帯を間違えると、マナー違反と捉えられることもあるため、海外ウェディングでは注意が必要ですね。
当店では、モーニングコートの宅配レンタルも承っております。
自宅でご試着もできるため、ぜひご活用ください。